2006年10月06日

過去との対話<その2>

28歳「それから、凄いのはHGだけじゃないぞ。順番は前後するが、MGというのもある」

15歳「マスターグレード?HGよりも上のランクっぽいですね」

28歳「1/100スケールで、これも過去のあらゆる作品から最新の技術でキット化されるというガンプラの事実上のメインとなるシリーズだよ。クリアパーツ等の素材を奢った豪華な仕様で内部構造の完全再現や、究極のスタイリングを追及した21世紀のガンプラだ。」

15歳「値段はどのくらいになるんすか?」

28歳「1/100のRX-78くらいのサイズだと\3000前後だな」

15歳「ガレキみたいなディティール表現がされてて、その価格で買えるシリーズって事で合ってますか?」

28歳「そうそう」

15歳「そりゃ凄いっすねぇ〜。まさしく夢のキットじゃないですか(´∀`)」

28歳「96年から始まるシリーズなんだけど、ただ、最初の数年はみんな大喜びしてたけどだんだん、それが当たり前みたいな風潮になって来て、飽きられて来た感はあるかな」

15歳「え・・・(;゚Д゚) それが飽きられちゃったらガンプラの存在意義って・・・」

28歳「ガレキといえば、実はガンプラだけじゃなくて、完成品がガレキ並みの出来になって安く手に入るようになるから、実はガンプラの存在意義も怪しくなってきてはいるんだけどね」

15歳「完成品って、TOYの事ですか?」

28歳「そうそう。1993年にはちょっと想像がつかないような、ABSや塩ビや色々な素材を使った塗装済みの完成品が、ガンダムグッズの主流になりつつあるよ」

15歳「それはそれで楽しみですけど、俺はプラモデルが一番だと思ってます」

28歳「まぁ、俺もそれは同じだけど・・・。あと、凄いのはガンダムだけなくて他にも色々あるぞ」

15歳「それはそうと、ホビー情報以外の私生活についても色々聞きたいんですけど・・・(;゚Д゚)」

28歳「え・・・(;´∀`)それは、ブログの主旨に反するし・・・」

15歳「ブログ?」

28歳「疑問に一つ一つ答えてたら、何行あっても足りないな・・・」

posted by しばたみつまる at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | プラモコラム

2006年09月30日

過去との対話<その1>

時々、過去の自分に現在のホビー事情を知らせたいと思う事があります( ^ω^)


15歳「う〜ん、レトラのコンプレッサーが欲しいがとても手が出ない・・・」

28歳「毎日しか遊ぶ事しか考えてない奴だな・・・。28歳になっても変わらんけどな」

15歳「あんた誰?」

28歳「13年後の未来からやってきた未来のお前です。21世紀のホビー事情を知らせに来た」

15歳「マジすか・・・。21世紀にもガンプラってあるんすか?」

28歳「あるどころじゃなくて、凄い事になってるぞ」

15歳「やっぱり、新作が出続けてるんですか?」

28歳「新作もあるが、昔のキットが物凄い勢いでリニューアルされてるぞ」

15歳「HGシリーズの続きですか?」

28歳「HGUCという新カテゴリで、出来が良くなかった物や、キット化されてなかったネタが月1ペースで物凄い勢いでリリースされとる」

15歳「マジすか・・・(;゚Д゚)じゃあ、0083ネタとかもフォローされるんですか」

28歳「ドムとかゲルググとかパワードジムとか、脇役もかなり揃ったし、取り返しのつかない酷い出来だったGP-01やGP-02もリニューアルされたぞ」

15歳「待ち遠しいっすね。新ガンダムはどうすか?主役ガンダムはやっぱりカトキですか?」

28歳「V以降は、カトキは主役ガンダムのデザインはやらんけど、プラモのリニューアルはほとんどカトキが手がけてるぞ」

15歳「じゃあ、HGなんとかはカトキ版なんですか。そりゃすげぇ(´∀`)」

28歳「ただ、元のデザインを尊重してリニューアルする方針になってて、全然カトキっぽくは無いぞ」

15歳「え・・・、じゃあカトキがやる意味無いんじゃないですか(;゚Д゚)」

28歳「まぁ、そこは紆余曲折あっての事だから・・・。長くなるので、そこは自分の目で確かめれ」

15歳「旧作のネタでキットを出すって事は、TVで再放送をガンガン流したりするんですか?」

28歳「再放送は特にしないが、衛星放送やケーブルTVやインターネットやDVDなんかで、昔の作品が好きな時にいくらでも観られるようになるから、そこはあんまり関係無いんだよ」

15歳「よくわかんねーけど、そりゃ有難いですね。ファーストやZやZZもLDボックスみたいに超高額な物を買わなくても誰でも観られるって事ですか?」

28歳「ZやZZなら、2〜3年の内にレンタルビデオが並ぶから簡単に観られるようになるぞ」

15歳「マジすかΣ( ゚Д゚) とりあえずそれが楽しみでしょうがないですよ」


(続く)
posted by しばたみつまる at 23:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | プラモコラム

2006年07月29日

コラム:何故モデラーはガンプラに手を加えるのか?【最終回】

 2006年の現在、ガンプラを代表とするキャラクターモデルはもはや進化の袋小路に入り込んで、方向性を模索し、時には大胆な陳腐化や、アラ探しのように過去の製品を否定せざるを得ないところまで来てしまっている。模型雑誌の作例は相変わらず存在意義を見出せないまま彷徨い、また、ネットの普及により速報メディアとしての意義も薄れ、ジャンルとしての方向転換すら余儀なくされている状態である。模型雑誌を彩っている作例は、かつてよりも美しく、鮮やかに洗練され、目を見張るような物ばかりだ。だが、それは果たして現在のモデラーの功績によるものなのだろうか。製品が持つポテンシャルにオンブにダッコされているように見えはしないだろうか。

 現在のガンプラは、かつて我々が夢見た究極の商品なのは間違いない。だが、そこにはある意味窮屈な現実が待っていたのである。これから、キャラクターモデルに創意工夫を求めて製作するのが好きな者はどこに楽しみを見出していけばよいのであろうか。勿論、キャラクターモデルの楽しみは創意工夫の部分だけにあるのでは無いわけだが・・・。(終了)
posted by しばたみつまる at 12:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | プラモコラム

2006年07月25日

コラム:何故モデラーはガンプラに手を加えるのか?【その4】

 ところが、モデラーとしてはそれは面白く無い事なのだ。なぜなら、小手先のテクニックではもはやオリジナリティや独創性を十分に発揮できないからだ。ガンプラが未成熟だった頃は、「脚を3ミリ伸ばした」「胴体を幅詰めした」「頭部を作り直した」と、力づくの工作をする事で、誰もが自分の美意識を発揮する事が出来たのに、それが通用しなくなってしまったという事だ。

 90年代に入ってからの模型雑誌には、それが引き起こす悲哀が漂い始めた。「こんなに出来が良いとやる事が無い」「趣味で作るならストレート組みするしかないけど、作例だから…」と、必死にアラ探しをした上で、相変わらず小手先の「改造」が施された作例が紙面を占めるようになっていく。さらには、モデラーとしてのプライドが許さず、無理に手を加えた結果、ストレートに仕上げたキットよりも駄目に仕上がってしまう作例も頻発する事になった。これは、モデラー個人の美意識がキットに敗北してしまった象徴とも言える出来事である。

 一方で、この状況を自覚し正面から立ち向かう猛者達もいた。主に、ガンダム・センチネルの洗礼を受け、キャラクターモデルのリアリズム表現について異常に先鋭的な思想を持った、モデルグラフィックス誌上等で活躍したモデラー達である。彼らはもはや常人ではおよびもつかないような考証力とテクニックを持って、メーカーから提示される美意識や価値観をねじ伏せ、独自の世界観による超越的な模型を発表していった。その作例群は、一般モデラーではもはや真似をする事すらかなわない、一種の工芸品、芸術品とまで呼べるものだった。しかし、おそらく彼らのガンプラはもはや娯楽の域を通り越しているのでは無いだろうかという問題もあった。同じ土俵にたって物を見ないと「何が格好良いのか、素晴らしいのか」すら十分に理解できないほどのシロモノだからだ。同じようなレベルで考証ができる者同士でないと十分に魅力が伝わらないという、超越的、過剰な物が抱える自己矛盾とも呼べるべき悲哀を漂わせる事となってしまったのだ。

(次回、最終回)
posted by しばたみつまる at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | プラモコラム

2006年07月18日

コラム:何故モデラーはガンプラに手を加えるのか?【その3】

 80年代は、バイファムやダンバイン、エルガイム、レイズナー、ドラグナー等ガンダム以外の作品のキットでの(ダグラムやボトムズ等他社製品の良さも取り入れながら)凄まじい技術革新の波にも後押しされ、90年代初頭のガンプラは別次元的なまでの格好良さを手にしていた。名作の誉れも高い1/100ガンダムF91や、その関連シリーズが印象深いだろう。

 初期HGシリーズから本格的に導入されたカラーインサート(これ自体はドラグナーシリーズで使われていた)等、システムインジェクションによる多色成型技術や、専用ポリパーツを使ったアクションフィギュア的に高機能な関節可動についてが取沙汰されがちだが、何よりもまず、元のキャラクターのイメージを損なわないどころか、設定や作品本編以上のリアリティ、格好良さを実現したフォルムやディティールが獲得されていたのである。この後も、V・G・W・Xシリーズに至るまで、これらの要素は1商品ごとにブラッシュアップされ(多少の当たり外れはあるものの)、まさしくガンプラは完璧な「格好良さ」を獲得するに至ったのである。また、90年代後半には、これらの技術革新の集大成とも言えるマスターグレードシリーズも開始された。これは、それまでに蓄積されてきたモビルスーツのリアリティについての考証や格好良さを新たな世界観とも言えるデザインワークで解体、再構築し、その時点での最高のテクノロジーでキット化するというコンセプトによる製品である。そこには、技術だけではなく、SFキャラクターの表現としての最先端のデザインが常に盛り込まれており、ガンプラの新製品には、SFロボットキャラクターの最先端のモードが存在しているといっても過言では無い。

 ここまでの次元に至ると、個々の尋常なるモデラーがコントロールできる美意識の次元をケタ外れに超越していて、太刀打ちできないというのが本当のところである。(そこを自覚できるかどうかが、モデラーとしての資質が問われるところだと思うのだが…)簡単に言うと、「下手に手を加えると駄目になってしまうので、そのまま製作するのが一番格好良い」という状況になってしまったという事である。

(続く)
posted by しばたみつまる at 19:05 | Comment(3) | TrackBack(0) | プラモコラム

2006年07月16日

コラム:何故モデラーはガンプラに手を加えるのか?【その2】

 ガンプラが誕生してから10年間、80年代というのは改造という行為がまさしく大活躍した時期であった。やはり架空の兵器、またはヒーローであるガンダムの実態についてメーカーもユーザーも十分に考証が行き届いてなく、暗中模索の中で製品が開発され、消費され、その中で進歩を遂げていく過渡期であったからである。

 原始的でシンプルであったガンプラは、ヘビーユーザーを十分に満足させる事はできず、モデラー達は自ら架空の兵器であるモビルスーツの「格好良さ」をリアリティ等に求め、考証を重ねて、改造という行為によりガンプラに盛り込んでいったのだ。簡単に言うと、昔のガンプラは十分にかっこよくなかったので、手を加える余地が沢山あったという事だ。やれ脚が短いだの、本来あるべきディティールが大幅に省略されているだの、元のキャラクターのイメージを損なっている。という事で、手を加えれば加えるほどかっこよくなった。つまり、モデラーの美意識のほうが提供されるキットよりも数段上回っていたのだ。

 そのような環境化では、キットに手を加えない事はモデラーとしての美意識の敗北と言っても過言では無かったし、事実、モデラー達の手によって作り出される作例は、キットそのままよりも「格好良かった」のだ。こうして、未成熟だったガンプラは、モデラーにとってオリジナリティや独創性を十分に発揮できる格好の土俵となりえたのだ。ところが、この状況は90年代に入ってから急激に変化していくことになる。

(続く)
posted by しばたみつまる at 17:52 | Comment(3) | TrackBack(0) | プラモコラム

2006年07月15日

コラム:何故モデラーはガンプラに手を加えるのか?【その1】

 模型界、とりわけ模型雑誌の世界ではプラモの作例を製作するにあたり、基本的にはキットをそのまま仕上げるという事はあまりなく、改造や塗装等に工夫を凝らし、何かしら手を加えるというのが常識となっているし、その読者もかつて読者であった者も、それをお手本に手段を取捨選択して自分の作品としているのが普通だ。ただ、ここ数年の模型雑誌を見るにつけ、改造という行為について違和感を覚える事がしばしばある。必要の無い改造がまかりとおっているのでは無いかという違和感だ。

 そもそも、何故改造などという手間のかかる面倒な事を皆でこぞって行うのか。これは模型のみならず創作行為全般において必須の要素である「オリジナリティ」「独創性」を得るためである。同じキットを製作しても、作る者によってどこか個性が出てくるし、モデラーはそこに自分が表現したい事を盛り込む。テクニックの優劣を競う楽しみも当然出てくるし、そこには向上する喜びがある。誰が作っても同じ物が完成するのではまったく面白く無いのである。さらに、雑誌作例ともなれば、そこには読者を惹きつける魅力が必要となるし、キットの完成見本と同じような物であっては存在意義が無いはずである。

 さて、本題のガンプラにおいてはオリジナリティや独創性をいかなるベクトルで表現したものであろうか?まず、特別な受け狙いを除いて目指すべきは「格好良さ」であるというのが大前提だろう。如何にしてカッコイイ物を作るか。それを目指してガンプラモデラーは創意工夫を凝らすわけである。

(続く)
posted by しばたみつまる at 18:23 | Comment(1) | TrackBack(0) | プラモコラム

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